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葉状腫瘍とは?

葉状腫瘍とは、乳房の結合組織(小葉や乳管を支える組織)に発生する腫瘍で、以下のような特徴があります。
- 2ヶ月程度の短期間で急速に増大する
- 後発年齢は30~50代
- 腫瘍全体の約80%は良性、約15%は境界性、約5%は悪性とされている
- 悪性の場合は肺や骨へ転移する可能性がある など
目立った自覚症状が現れないこともあるため、乳房のセルフチェックや検診が早期発見のためには重要です。
葉状腫瘍の症状
以下のような症状や気になることがある際は、お早めに練馬区・杉並区の薬師堂診療所へご相談ください。
- 乳房のしこり、腫れ
- しこりが5cm以上ある、急に大きくなった
- 急にしこりや腫れが現れた
- 乳房の痛みなし、あるいは軽度 など
葉状腫瘍のセルフチェック
葉状腫瘍は2~3ヶ月間で、腫瘍の大きさが5㎝から10cmへと急速に増大する傾向があるため、定期的なセルフチェックで異常を早期に発見しましょう。
葉状腫瘍の原因
葉状腫瘍がどのような原因で生じるのか、間質細胞が腫瘍化するメカニズムや要因は解明されていません。乳がんと異なり、家族歴や遺伝性などの関与も明確ではありません。
葉状腫瘍の検査
葉状腫瘍を疑う場合は、以下の検査によって乳がんとの鑑別し、腫瘍細胞の構造を観察します。
- 超音波検査(乳房エコー)
- マンモグラフィ
- 針生検(CNB)
- VAB(吸引式乳腺組織生検) など
当院では女性の検査技師による検査や、女性医師による診察も行っておりますので、ご希望の際はお気軽にご相談ください。
葉状腫瘍の治療
葉状腫瘍は再発率や再発時の悪性化の可能性が高いと言われているため、基本的に腫瘍切除手術を行うことになります。ただし、再発しやすいことを見越して手術を行う必要があり、腫瘍の深さや大きさによっては、広範囲切除や乳房切除も検討されます。
葉状腫瘍の転移・再発
良性腫瘍の場合、転移はありませんが、局所的に再発することがあり、再発時に悪性化する可能性がやや高まります。悪性腫瘍の場合は、約20%がリンパ節などを介して遠隔転移する可能性があります。
そのため、いずれの場合も手術をして終了ではなく、今後のリスクに注意しながら治療や経過観察をすることになります。