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- 乳房の左右差(陥没・えくぼ)
乳房に左右差はありませんか?

基本的に乳房というのは、左右差があるものです。体の左側に心臓があることや、骨盤や体の歪みがあることなどから、わずかな左右差は自然な現象と考えられています。
しかし、乳房の左右差が1~2カップ以上であったり、以下の症状が見受けられたりする場合は、病気が関わっている可能性を考慮して、検査を受ける必要があります。心あたりのある方は、練馬区・杉並区の薬師堂診療所へお早めにご相談ください。
こんな症状があれば受診してください
- 乳房や乳頭の表面が陥没している
- 乳頭の向きが今までと違う方向へ向いている
- 乳房の皮膚表面がえくぼのようにくぼむ など
乳房の左右差の原因
乳房に過度な左右差がある場合には、以下のような原因が考えられます。
体の冷え
乳房は乳腺や脂肪からなる結合組織などによって構成されていますが、中でも脂肪組織は冷えに弱いとされています。乳房の冷えがきっかけで脂肪が固まり、小さくしぼむことがあり、これを左右差として認識する場合があります。
骨盤のズレ
骨盤は、主に長時間のデスクワーク・運動不足・姿勢の悪さ・サイズの合わない靴の使用などが原因で、骨格が歪むことがあります。
骨盤の歪みは、背骨や首などの歪みを引き起こし、全身の姿勢を悪化させます。次第に姿勢の悪さから筋力低下などが起こり、乳房の左右差を引き起こすことがあります。
女性ホルモンの影響
月経前に乳房の左右差が気になる場合は、女性ホルモン(プロゲステロン)が関わっている可能性があります。
プロゲステロンには、一時的に乳腺の血管を広げ、水分を溜めこむ働きがあります。これにより、乳房の左右差を感じる場合があります。
授乳の影響
授乳において片側の乳房からの授乳に偏っていると、乳房組織を支えるクーパー靱帯が伸びて乳房に左右差が生じることがあります。
乳腺の病気
乳腺や乳房に下記のような疾患がある場合、月経や授乳などの時期に関係なく、病状の進行に伴い乳房の陥没・くぼみ・左右差が顕著になります。
乳がん
しこりが形成されることがきっかけで、乳房の形や大きさに左右差が生じます。初期段階ではしこりに気づきにくいですが、胸が突っ張る感覚などの違和感がある場合はすぐに受診しましょう。
乳腺症
乳腺症では、女性ホルモンの分泌量やバランスが崩れることなどが原因で、しこり・乳房の痛み・乳頭分泌物が現れます。
特にホルモンバランスが乱れやすい30代以降に見られ、良性疾患ですが、症状が似ていることから乳がんとの鑑別を行う必要があります。
乳房に左右差がある時の検査
乳房の左右差・陥没・えくぼについては、様々な原因や病気が関わっている可能性があるため、必要に応じて下記のような検査を行います。