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胸のしこり・痛みがある時は受診を

胸のしこりや痛みには、経過観察のみで良いものもあれば、外科・内科の専門的な治療が必要なものもあります。以下のような症状や気になることがある時は、適切な検査を受けて、乳腺の感染症や腫瘍性疾患などが原因ではないか確認しましょう。
放置すると、乳がんなどの重篤な疾患を見過ごしかねません。練馬区・杉並区の薬師堂診療所は、乳腺疾患の確定診断から専門的な治療まで対応しておりますので、お気軽にご相談ください。
こんな症状があれば受診してください
- 胸にしこりがあって痛い
- 乳房が部分的に腫れている
- 発熱がある
- 乳房が痛い
- しこりがコロコロと動く
- しこりや胸が硬く腫れている など
胸のしこり・痛みの原因
胸にしこりや痛みが現れる場合は、以下の病気が関わっている可能性があります。
乳腺炎
乳腺炎は、乳腺に細菌が感染することで発症する病気です。例えば、乳汁が乳腺に詰まってしまう、授乳中に乳頭が傷つくことが細菌感染のきっかけとなります。胸のしこりや痛みのほか、発熱を伴うことがあります。
乳腺症
乳腺症は、エストロゲンホルモンが過剰に分泌されると発症する病気です。エストロゲンホルモンは、乳管や周囲の結合組織を大きくしたり、血流量を増やしたりする働きがあります。そのため乳房が張ってしまい、しこりを形成したりします。がん化のリスクはほとんどなく、多くの場合、経過観察のみで自然に治癒します。
しかし、乳房内部に水が溜まり嚢胞を形成している場合は、痛みを増悪させる可能性があるため、患者様と相談の上、嚢胞から水を抜く処置を行うことがあります。
線維腺腫
線維腺腫は良性腫瘍で、女性ホルモンの分泌量が一時的に増減することが原因と考えられています。可動性のある球形のしこりが特徴的で、閉経と共に小さくなる傾向があります。
多くの場合、痛みは伴いませんが、稀に腫瘍が増大することがあり、外科手術での除去が必要です。
乳管内乳頭腫
乳管内乳頭腫は、乳頭に近い乳管内に生じる良性腫瘍です。病状が進むと悪性腫瘍へ転じることもあります。発症原因は不明ですが、乳がん発症との関連が指摘されており、詳細な検査や経過観察が必要です。
脂肪壊死
脂肪壊死は、乳房の打撲などが原因で脂肪組織が壊死し、硬いしこりや痛みを伴う病気です。これらの症状は、時間経過と共に消失するため、基本は経過観察のみの対応となります。
もし次第にしこりや痛みが増大する場合は、乳がんとの鑑別を行う必要があります。
葉状腫瘍
葉状腫瘍は、乳房の結合組織に発生する腫瘍で、胸のしこりが2~3ヶ月で急速に大きくなる特徴があります。良性・境界性・悪性の3種類があり、転移や再発率の高さと再発時の悪性化に注意が必要です。
多くの場合、外科手術による病変組織の除去が適用されます。
乳がん
乳がんは、乳房組織の乳管や小葉に発生する悪性腫瘍です。通常、痛みを伴わない硬いしこりとして触知され、進行すると皮膚のえくぼや乳頭陥没などの症状が現れることがあります。早期発見・早期治療が重要で、定期的な検診とセルフチェックが推奨されます。
胸のしこり・痛みの検査
当院では正確な診断のために、複数の検査をご案内しております。胸のしこり・痛みについては、以下のような検査を行っております。患者様の病状に応じて、最適な検査をご案内します。